企業や個人事業主がオンラインで行政手続きをする場合、「GビズID」というサービスへの登録が必須となっています。しかし、GビズIDには、エントリー、プライム、メンバーと種類があり、どれを登録すればいいのか混乱することもあります。
そこでこの記事では、GビズIDの基本情報や各アカウントの違い、取得方法、活用方法について解説します。
GビズIDのセキュリティ面での注意点についても触れますので、この記事を通して、GビズIDを活用するきっかけになりましたら幸いです。
- これからGビズIDの登録を予定している
- 法人や個人事業主として補助金や助成金の申請を検討している
- 法人設立後に健康保険・厚生年金保険への加入を検討している
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GビズIDは行政サービスの認証システム
GビズIDは、企業や個人事業主が複数の行政サービスを効率的に効率するための認証システムです。
デジタル化を進める過程では、業務を迅速に進める方法のひとつとして、複数のサービスをひとつのIDで管理する方法があります。GビズIDを使うことで、補助金や助成金の申請、その他の各種手続きを簡素化し、業務効率を大幅に向上させることができます。
GビズIDの種類とそれぞれの違い
GビズIDには、エントリー、プライム、メンバーの3種類があります。それぞれに利用目的や機能は異なります。具体的には以下のとおりです。
GビズIDの概要
エントリー | プライム | メンバー | |
---|---|---|---|
対象ユーザー | 個人事業主、小規模事業者 | 法人、大規模事業者 | プライムアカウント担当者 |
取得方法 | オンライン | オンライン・郵送 | オンライン |
必要書類 | なし | 印鑑証明書、法人印、登録申請書 | プライムアカウントのログイン情報 |
取得までの期間 | 即日発行 | 2週間程度 | 即日発行 |
取得費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
新規取得が必要なのは、エントリーまたはプライムのどちらかだけです。
ご自身の状況に合わせて選びましょう!
種類1:GビズIDエントリー
GビズIDエントリーは、個人事業主や小規模事業者が手軽に利用できる基本的なアカウントです。
手続きが簡単で、すぐに利用できるのが特徴です。小規模な補助金の申請などに適しており、シンプルな手続きを求める方に向いています。
種類2:GビズIDプライム
GビズIDプライムは、法人や大規模な事業者向けのアカウントです。
厳格な認証手続きが必要なぶん、利用できる行政サービスの範囲が広く、セキュリティも強化されています。大規模プロジェクトへの応募や、複雑な手続きが求められる場面で利用されます。
種類3:GビズIDメンバー
GビズIDメンバーは、プライムアカウントに紐づいているアカウントです。
複数の担当者が個別に業務を行えるサブアカウントの役割をしているので、企業内の業務分担・業務効率が上がります。そのため、複数の従業員が同じ業務をする機会の少ない個人事業主や小規模事業者は、必ず登録しなければならないアカウントではないと言えるでしょう。
GビズIDの取得はオンラインか郵送で対応する
GビズIDの取得方法は、エントリー、プライム、メンバーそれぞれで異なりますが、必要な書類を揃えれば、オンラインまたは郵送で簡単に申請ができます。
たとえば、プライムアカウントを取得する場合は、法人印や印鑑証明書が必要で、オンライン申請と書類の郵送が求められます。一方、エントリーアカウントはオンラインで完結するため、手軽に始められます。
詳しくはGビズIDのホームページにてご確認ください。
GビズIDで申請できる手続き
GビズIDは、幅広い行政手続きに対応しており、業務効率化に期待できます。補助金の申請やe-GOVを利用した届け出など、さまざまな場面でGビズIDを活用できるでしょう。
ここでは、個人事業主、ひとり社長、小規模事業者が特に役立つ補助金や申請についてご紹介します。
その1:補助金の申請
多くの補助金申請はオンラインでの手続きが義務付けられており、GビズIDを使うことで一度の認証で複数の補助金申請が可能になります。
特に、IT導入補助金や事業再構築補助金といった、企業の成長を後押しする補助金申請では、オンライン手続きが必須です。GビズIDを利用すれば、一度の認証でこれらの申請がまとめて行えるため、手続きが大幅に簡略化されるでしょう。
なお、補助金や助成金の申請書類は、みなとのオンライン事務代行でサポートしております。申請したいけど書類作成の時間が取れない…と感じられている方は、無料オンライン相談でご相談してくださいね!
その2:ミラサポplusの利用
ミラサポplusは、中小企業庁が運営する、中小企業や小規模事業者向けのオンライン支援サービスプラットフォームです。このサービスは、経営に関するさまざまなサポートを提供し、事業者が抱える課題の解決や成長を促進することを目的としています。
GビズIDを活用すると、ミラサポplusにも簡単にアクセスできます。補助金情報のチェックや、専門家との相談申し込みなどが一つのIDで管理できるため、事業に役立つ情報を効率的に収集できます。
その3:法人設立後の法人税・消費税の申告
法人を設立した後に必要となる法人税や消費税の申告も、GビズIDを使えばオンラインで簡単に行えます。e-Taxを利用して、税務署への申告手続きを迅速に行うことができ、時間の節約に直結します。
その4:法人登記の電子申請
GビズIDを使うと、法人登記に必要な手続きもオンラインで完了させることができます。新たな法人を設立する際の登記や、既存法人の登記事項の変更手続きもスムーズに行えるため、事業運営に必要な手続きが効率的になります。
その5:社会保険・労働保険の電子申請
社会保険や労働保険の手続きも、GビズIDを活用してオンラインで申請できます。これにより、従業員の保険手続きを一元管理でき、特に人事担当者にとって大きな助けとなります。
その6:給与支払報告書の電子提出
給与支払報告書は、企業が従業員に支払った給与や賞与などの金額を、従業員が居住している市区町村に報告するための書類です。日本では、給与支払者(主に企業や個人事業主)が毎年提出する義務があります。
GビズIDを使って、給与支払報告書を各自治体へ電子提出することが可能です。紙での提出を省略できるため、事務処理が効率化され、提出漏れの防止にもつながります。
その7:納税証明書の取得
納税証明書の取得もGビズIDを使えばオンラインで簡単に行えます。これにより、必要な書類を迅速に入手でき、ビジネスの様々な場面での書類提出がスムーズに進みます。
その8:年末調整関連の申請
年末調整の手続きもGビズIDでオンライン化できます。これにより、年に一度の大切な作業が効率化され、煩雑な手続きが軽減されます。
その9:e-Govでの電子申請
e-Govは、日本政府が提供するオンラインの行政プラットフォームです。このシステムは、企業や国民がインターネットを通じて、さまざまな行政手続きが行えます。
GビズIDがあれば複数の行政手続きを一つのアカウントで管理できます。これにより、様々な申請や届出がオンラインで完結し、業務の効率が一段と向上します。
その10:建設業許可申請
建設業許可申請は、建設業を営む上で必要な許可を取得するための手続きです。この許可を取得しなければ、一定の規模以上の建設工事を請け負うことは法律で禁止されています。
そのため、GビズIDを利用してオンラインで行えるとなると、新規申請や更新手続きをスムーズに進められ、建設業界においても非常に役立つツールです。
その11:酒類販売業免許の申請
酒類販売業免許は、酒類の販売に必要な許可です。この免許を取得していなければ、法律に基づいて酒類を販売できません。免許には、一般酒類小売業免許、通信販売酒類小売業免許、酒類卸売業免許の3種類があります。
GビズIDを活用すると、酒類販売業免許の申請手続きもオンラインで完了できます。これにより、新たに酒類販売業を始める際の手続きを迅速に進めることができ、ビジネスの立ち上げをスムーズに行えます。
セキュリティと注意事項
GビズIDを利用する際には、セキュリティ対策が不可欠です。特にプライムやメンバーアカウントでは、二要素認証が求められます。
定期的なパスワード変更やセキュリティコードの管理を徹底しましょう。また、推奨される環境での利用やセキュリティソフトの設定も重要です。
まとめ:GビズIDを活用して事業をレベルアップしよう!
この記事では、GビズIDの基本情報や各アカウントの違い、取得方法、活用方法について解説しました。この記事を通して、GビズIDを活用するきっかけになりましたら幸いです。
最後に、GビズIDの概要についておさらいしましょう!
エントリー | プライム | メンバー | |
---|---|---|---|
対象ユーザー | 個人事業主、小規模事業者 | 法人、大規模事業者 | プライムアカウント担当者 |
取得方法 | オンライン | オンライン・郵送 | オンライン |
必要書類 | なし | 印鑑証明書、法人印、登録申請書 | プライムアカウントのログイン情報 |
取得までの期間 | 即日発行 | 2週間程度 | 即日発行 |
取得費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
GビズIDを利用すると、行政手続きのために役所への訪問がなくなり、時間に余裕ができ、事業を次のレベルへ引き上げる時間に充てられるでしょう。ぜひ、この記事を参考にして、GビズIDの導入を検討してみてください。
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