共働きが当たり前となっている今、仕事と育児をいかに両立するかを考える女性は多いです。その中で、仕事を続けるために犠牲を払っていると感じている女性も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ライフデザインの定義、作り方、メリット・デメリットについてご紹介します。
私自身、どのように仕事と育児の両立をしていくか考えながら実践をした結果も載せましたので、自分らしい働き方を考えている方の参考になりましたら嬉しいです。
- 出産後に復職をするか悩んでいる
- 仕事と育児を両立できる働き方を模索している
- 漠然と自分の人生や今後について不安を抱えている
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ライフデザインは自分の人生を思い描くこと
ライフデザインは、自分の人生を計画し、目標を設定し、その目標に向かって行動するための方針となるものです。
これは、単に将来の夢や希望だけを描くものではありません。仕事や育児に限らず、人生に必要だと思うことをすべて網羅した具体的な行動計画をたてて、実際に実現させていく目標となります。
なお、ライフデザインは人生を考えるときの一番基本となるものです。ライフデザインを立ててからの方が、キャリアデザインやライフプランが考えやすくなります。
ライフデザインの構成要素
ライフデザインの構成要素は、生活(ライフ)、仕事(キャリア)、お金(ファイナンス)の3つです。これらの要素は互いに関連し合っているので、バランスを取ることが重要です。
また、「デザイン」というくらいなので、「こうなったらいいな」という想像を織り交ぜていきます。人生は一度きり、自分なりにやりきったと思える人生を描くのも自分にしかできないことです。
ライフデザインとキャリアデザインの違い
ライフデザインは、人生全体を包括的に考えるプロセスで、生活、仕事、個人的な成長や幸福を含む広範な領域をカバーします。これに対して、キャリアデザインはライフデザインの一部として、職業や仕事に焦点を当てた計画です。
そのため、人生のあり方を見直し構築するためには、キャリアデザインよりもライフデザインの方が「やりたいこと」「願望」を考えやすいです。
ライフデザインとライフプランの違い
ライフプランはライフデザインを具体的な行動計画にしたものです。ライフデザインはライフプランの基盤となる考え方なので、ライフプランを作る前にライフデザインをすることで、具体的なライフプランに落とし込むことができます。
そのため、ライフデザインをしてからライフプランを考えていくことがおすすめです。
なぜライフデザインが必要なのか?
では、なぜライフデザインが必要なのかというと、現代社会には「絶対的な正解」がないからです。
現代社会はVUCA(ブーカ)の時代と言われ、物事の不確実性が高く、将来の予測が困難とされています。技術革新やグローバル化のように、普段の生活でさほど実感することはなくても、確実に変化している状況。個人レベルでも変化に柔軟に対応する力が求められます。
さらに個人レベルで言えば、進学、就職、転職、結婚、妊娠、出産、育児、老後…と、いくつものライフステージを歩みます。場合によっては「予期せぬ〇〇」が起きて、これまでの生き方や価値観を変えなければならないこともあります。
個人的には、それが女性には顕著だと考えています。産後も仕事を続けたいと思っていても、子供に罪悪感を覚えたり、職場が仕事と育児の両立を良しと思っていなかったりすることもあります。昭和の価値観を引きずっている会社であれば、あなたを排除するように仕向ける可能性もあります。
生き方はいくらでも軌道修正ができるでしょう。でも、今の生き方をまっとうする手段として指針を持っていた方が、物事に取り組みやすくなります。
ライフデザインの効果
ライフデザインの効果は、自律心を育てて自己肯定感を高め、幸福度を向上させることです。
自律心とは、自己管理能力や自己制御力のことを指します。これは、自分の行動や感情をコントロールし、目標達成のために計画的に行動する能力です。簡単に言えば、「やるべきことをやる」「やってはいけないことをやらない」と自分に言い聞かせ、それを実行する力です。
自立心を育てると、
- 自分がやりたいことへ向かって目標設定がしやすくなる
- 自分で選択する力が鍛えられ、自分の足で人生を歩む実感が得られる
- 感情に振り回されなくなり、どんなときも平常心で取り組みやすくなる
と、人生のハンドルを自分で握られるようになります。それによって自己肯定感を高め、自信につながっていきます。前向きに取り組めるようになるので、ポジティブなループを作り出すことができるようになります。
自立心は、個人が成長し、成功するために重要な要素です。
自立心を育てると、自己解決能力の向上から自信(自己肯定感)を高めます。また、自分の人生のハンドルを握れる状態になるので、人生の満足度も高くなります。
ライフデザインの作り方
ライフデザインの作り方は以下のとおりです。
- 手順1:現状を把握する
- 手順2:理想の姿を設定する
- 手順3:スキルと強み・弱みを把握する
- 手順4:ライフデザインのアイデア書き出す
- 手順5:ライフデザインを定期的に見直す
手順1:現状を把握する
まずは現状把握として、仕事とプライベートのことを網羅的に棚卸しをします。具体的には、現在置かれている状況、興味関心を持っていること、価値観、能力(スキル)、経験、適正です。
自分なりに書き出して整理するのが望ましいですが、難しいと感じられる場合は分析ツールを使用して価値観や特性(傾向)を客観的に見てみるのもおすすめです。
- ストレングスファインダー
- 16タイプ性格診断 MBTI
- エニアグラム性格診断
手順2:理想の姿を設定する
次に、理想の姿を設定します。どのような人生を歩みたいのか、どのような仕事をしたいのかを具体的に挙げていきます。これは、短期的なものだけでなく、中期・長期的な目標を含めて書き出します。
このときに、思いついたものを次々と挙げていきます。実現できるものだけを書き出そうとすると、思い悩むあまりに書き出せなくなるおそれがあります。
手順3:スキルと強み・弱みを把握する
理想の姿になるためには、現在のスキルと強み・弱みを把握する必要があります。スキルと強みを生かし、弱みと思うことを補っていくことで、理想の姿へ近づくことができます。
手順4:ライフデザインのアイデアを書き出す
最ライフデザインのアイデアは、現実的なものだけでなく、「こうなったらいいな」という願望に近いかもしれないことも書き出しましょう。
ひと通り書き出したら、理想の姿を具体的な目標やタスクに落とし込みます。達成するために必要なことを具体的に書き出し、それをすぐ実現できるレベルにまで細分化をします。
目標を細分化すると、ひとつひとつは小さくなりますが、確実に前進していると実感しやすくモチベーションを維持しやすくなります。短期的な目標と長期的な目標とに分けて落とし込むのがおすすめです。
手順5:ライフデザインを定期的に見直す
最後に、ライフデザインを定期的に見直します。
価値観は、置かれている状況によって変わっていきます。目標の達成状況を確認して、アップデートをすることで新たな目標が設定できます。モチベーションを維持・向上させることにも効果があります。
シングルマザーのキャリアデザインの実践事例【体験談】
私が「シンママでもサイドFIREをしよう」と決めたきっかけは、上記の方法でキャリアデザインを考えたことでした。ここでは、キャリアデザインの作り方にのっとってその過程をご紹介します。
当時は精神的にはどん底の状態でした。
- 適応障害で復職した会社を休職
- 職場の上司によるパワハラとモラハラ
- 元夫のモラハラと借金グセで精神的苦痛
- 子供を成人まで育て上げられるのか不安
- お金の不安を解消するためにやみくもに副業
振り返ると、当時の生活に不安しかありませんでした。職場と元夫によるストレスが大きく、自分で消化できなくなっていたことから限界に達していました。そこから「自分がラクにできる方法を選ぼう」と、発想を転換することにしました。
理想の姿を考えたときに挙がったのは、
- 仕事でも生活でもストレスをゼロに近づける
- 仕事と子育てを両立してベストを尽くす
- 一人でも子供を成人(20歳)まで育て上げる
- 子供と過ごす時間をできるだけ増やす
- 母親業だけでなく個人としての人生も楽しむ
というものでした。その中で割合が大きかったのが「ストレスをゼロに近づける」「個人としての人生も楽しむ」をキーワードに、理想の姿を設定しました。
スキルと強み・弱みのほかに、自分がやりたくないこともまとめました。やりたくないことをやらないことで、ストレスが減らせると考えました。
- 【強み】やる気スイッチが入ると集中力が強い
- 【強み】達成欲が強い、作業効率を考えてスケジューリング
- 【弱み】シンママゆえに仕事・家事・育児がすべてワンオペ
- 【弱み】どちらかと言うと集団行動が苦手(付き合いベタ)
- 面倒なことをやらない(特に掃除はやりたくない)
私には頼れる身内がいないので、弱みは変えられないことでもあります。しかし、弱みのリスクを減らす努力はできるので、リスクと感じさせないような工夫はできると思うようになるのです。
私にとって、ライフデザインを描くうえで大切なことは「時間の捻出」です。私はひとり時間を大切にしたい傾向があるので、仕事、育児、自分時間をいかに両立するのかを考えてアイデアを挙げました。
- 【仕事】副業を本業にする →本業化達成
- 【お金】貯金と投資で資産形成をする →資産形成を継続
- 【生活】時間を大切に使える生活をする
アイデアの進捗状況と時間を大切に使うことを両方実現させようとしたときに、継続的な収入確保は必要でも、収入のためだけに働かないことが大切。そこで「そうだ、サイドFIREをしてみよう!」という考えに至りました。
「そうだ、サイドFIREしてみよう!」と決めたばかりなので、半年、1年後くらいに見直していこうと思っています。
今のところ、副業を本業にしたことをきっかけに、仕事は新規開拓をしたり試行錯誤をすることになるでしょう。資産形成も継続して、資産2000万円を達成することとなります。
見直すことになるのは生活になるでしょう。子供の成長にあわせて、生活スタイルを少しずつ変えていけるといいのかなと考えています。
ライフデザインを作るメリットとデメリット【体験談】
私自身、キャリアデザインをしてメリットしかなく、デメリットは特に感じませんでした。
ここでは、キャリアデザインのメリットをご紹介します。
- メリット1:理想の姿への道筋が明確になる
- メリット2:行動を起こしやすくなる
- メリット3:必要なスキルや経験を計画的に積み上げられる
メリット1:理想の姿への道筋が明確になる
まずは、理想の姿への道筋が明確になり、そこへ向かうためのモチベーションが維持・向上されることです。
自分がするべき目標やタスクが明確になるので、現在地を把握しやすくなるのです。何をすればいいのか悩んだり考えたりする時間を省け、最短で達成することも可能になります。
メリット2:行動を起こしやすくなる
キャリアデザインは仕事とプライベートの両側面から自己理解を深めていくので、理想の姿になるための行動を起こしやすくなります。
状況によっては、プライベートを充実させるために転職が必須となることがあります。転職活動がおっくうと感じても、それを乗り切らないと理想の姿が遠ざかるとわかれば、自分で自分に発破をかけることができるのです。
メリット3:必要なスキルや経験を計画的に積み上げられる
キャリアデザインを通して、理想の姿に必要なスキルや経験を計画的に積み上げられるようになります。
現在の姿と理想の姿を照らし合わせることで、取り組むべきことがあぶり出されることとなります。理想の姿になるまでの期限を設定している場合は、期限から逆算して目標達成の期限も決められます。
まとめ:ライフデザインを描いて自分発見をしよう!
そこでこの記事では、ライフデザインの定義、作り方、メリット・デメリットについてご紹介しました。
最後にライフデザインの作り方をおさらいしましょう!
- 手順1:現状を把握する
- 手順2:理想の姿を設定する
- 手順3:スキルと強み・弱みを把握する
- 手順4:ライフデザインのアイデア書き出す
- 手順5:ライフデザインを定期的に見直す
年齢を重ねて、仕事でもプライベートでも大切なことが増えていくことでしょう。しかし、それを優先してばかりでは、個人としての人生を犠牲にしてしまった…と後悔をしてしまいかねません。
自分に合うバランスを知ることにもつながります。ぜひ、ライフデザインを描いていきましょう!
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仕事と育児との両立に限界を感じている方、自分に合う働き方・生き方に悩んでいる方には、みなとのライフデザインコーチングがおすすめです。
ライフデザインは、自分の人生を計画し、目標を設定し、その目標に向かって行動するための方針となるものです。生活、仕事、お金のことを網羅的に考えることができるます。
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