投資の成功には、自分のリスク許容度を正しく理解することが欠かせません。しかし、儲けを重視して貯金全額を投資に回すなど、身の丈以上の投資をして自分で自分の首を絞めてしまうケースもあります。
特に、この数年の間に資産運用を始め、今回、日経平均株価の大暴落を経験した方にとっては、資産が激減するさまを見て絶望された方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、リスク許容度の基本から決める要素、リスク許容度に応じたポートフォリオの構築方法まで、分かりやすくご紹介します。
この記事を通して、リスク許容度を理解し、それに基づいた投資戦略の構築の参考になりましたら幸いです。
- これから投資を始めようと思っている
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リスク許容度は投資リスクの耐性を表す指標
リスク許容度は、投資においてどれだけのリスクを取れるのかを示す、重要な指標です。
自分のリスク許容度を正しく理解することで、適切な投資戦略が立てられ、投資の成功確率が高まります。一方、リスク許容度を無視して投資をすると、予期せぬ損失に直面しやすくなります。
リスク許容度を決める5つの要素
リスク許容度を決める要素は以下のとおりです。
- 要素1:年齢
- 要素2:投資経験
- 要素3:年収と保有資産
- 要素4:将来必要とされる支出
- 要素5:性格と心理的要素
要素1:年齢
一般的に、若い人はリスクを取りやすく、高齢になるほどリスクを抑える傾向があります。
これは、若年層は損失を取り戻す時間があるため、リスクを取っても挽回できる可能性が高いからです。一方、高齢者は資産を守ることが優先されるため、リスクを避ける傾向があります。
要素2:投資経験
投資経験が豊富な人は、リスクを適切に評価し、管理する能力が高いため、リスク許容度が高くなります。一方、投資経験の少ない投資家は、市場の変動に対する体制が低く、リスクを取りにくい傾向があります。
投資を始めたばかりの人は、小さなリスクから始めて、徐々に経験を積むことが大切です。
要素3:年収と保有資産
高収入や多くの資産を持つ人は、損失を吸収する余裕があるため、リスクを取りやすくなります。一方、収入も資産も少ない人は、リスクを抑える傾向があります。
たとえば、高収入の投資家は、株式などのリスクの高い資産に投資できますが、低収入の投資家は、安定した債権を好むことが多いです。
要素4:将来必要とされる支出
将来、大きな支出が見込まれる場合、リスク許容度は低くなります。子供の教育費や住宅ローンなどの大きな支出がある場合、リスクを抑えた投資戦略が求められるでしょう。
家族構成やライフイベントも、リスク許容度に影響を与えます。
要素5:性格と心理的要素
リスクに対して慎重な性格の人は、リスク許容度が低くなります。逆に、リスクを楽しめる人は、リスク許容度が高くなります。自分の性格を理解し、それに合わせた投資戦略を立てることが重要です。
リスク許容度の計算方法
リスク許容度は、上述した「年齢」「投資経験」「年収と保有資産」「将来必要とされる支出」「性格と心理的要素」の5つを基に計算することができます。
計算方法は、簡易ツールでの診断と質問の回答から判断する方法の2つがあります。この記事では、後者の質問の回答から判断する方法をご紹介します。
質問1:年齢は何歳ですか?
高齢者 | 若年層 |
---|---|
〇 リスク許容度が高い | ✖ リスク許容度が低い |
※中年層は「リスク許容度が中程度」との判断になります。
質問3:年間の収入はどのくらいですか?
高収入 | 低収入 |
---|---|
〇 リスク許容度が高い | ✖ リスク許容度が低い |
質問4:保有している資産はどのくらいありますか?
多額の資産 | 少ない資産 |
---|---|
〇 リスク許容度が高い | ✖ リスク許容度が低い |
質問5:将来の大きな支出はどのくらいありますか?
大きな支出なし | 大きな支出あり |
---|---|
〇 リスク許容度が高い | ✖ リスク許容度が低い |
質問6:リスクに対する心理的な耐性はどのくらいありますか?
リスクを楽しめる | リスクが怖い |
---|---|
〇 リスク許容度が高い | ✖ リスク許容度が低い |
リスク許容度とポートフォリオの基本形
ポートフォリオは、リスク許容度によって異なります。
ポートフォリオとは、複数の投資商品を組み合わせた投資の全体像のことです。投資商品は、株式、債券、預貯金、不動産などがあり、リスクを分散しながらリターンを最大化します。
ポートフォリオを考えるうえで大切なポイントは、以下の2つです。
ポートフォリオの基本形
ポートフォリオの基本形は、「成長重視型」「バランス型」「安定重視型」の3つに分かれます。一般的に、若年層の投資家は成長重視型、高齢者は安定重視型を選ぶことが一般的です。
ポートフォリオ | 特徴 |
---|---|
成長重視型 | 成長重視型のポートフォリオは、資産の成長を目指して、高いリターンを追求するタイプです。主に、株式などの高リスク・高リターンの資産に多くを配分します。 成長重視型の投資家は長期運用を前提とし、一時的な市場の変動を受け入れる姿勢を持っています。 |
バランス型 | バランス型のポートフォリオは、リスクとリターンのバランスを取ることを目指します。 株式、債券、そのほかの資産を適度に組み合わせて、リスクを抑えつつ安定した成長を追求します。 |
安定重視型 | 安定重視型のポートフォリオは、リスクを極力抑え、安定した収益を目指すタイプです。 主に、債券や預貯金などの低リスク・低リターンの資産に多くを分配します。安定重視型の投資家は、安全性を優先し、資産の保全を重視します。 |
リスク許容度に応じた資産配分
リスク許容度に応じた資産配分をすることで、リスクとリターンのバランスを取れます。
たとえば、リスク許容度が高い投資家は、株式70%、債券30%の配分、低い場合は、債券70%、株式30%の配分が適していると言われています。このように、自分のリスク許容度に合わせて、資産を配分することが重要です。
ポートフォリオの定期的な見直し
ライフイベントや市場の変動により、リスク許容度は変わります。収入の変化や家族構成の変化に応じて、年に一度はリスク許容度を再評価し、ポートフォリオを調整することが推奨されます。
リスク許容度を無視することのリスク
リスク許容度を無視すると、高リスクな投資をして、大きな損失を被ることがあります。自分のリスク許容度を理解し、適切に投資することが重要です。
まとめ:自分の傾向を正しく理解して投資しよう!
この記事では、リスク許容度の基本から決める要素、リスク許容度に応じたポートフォリオの構築方法まで、分かりやすくご紹介しました。
最後に、リスク許容度を決める要素についておさらいしましょう!
- 要素1:年齢
- 要素2:投資経験
- 要素3:年収と保有資産
- 要素4:将来必要とされる支出
- 要素5:性格と心理的要素
投資の基本形はあっても、その内訳はひとりひとり違います。リスク許容度を正しく理解し、正しく怖がって、自分のリスク許容度に合う投資を進めていきましょう。
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