近年、ハラスメントはますます注目される問題となっています。職場の多様化やリモートワークの普及に伴い、新しい形態のハラスメントが出現しています。
しかし、自分に不利な状況になると思い込んで、我慢されている方の方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、細心のハラスメントの種類とその対処方法について解説します。
自分がハラスメントに遭ったときにも参考になれば幸いです。
- 結婚後や復職後に働きづらさを感じることが増えた
- 性別を理由に理不尽な対応をされていると感じている
- 職場やコミュニティ内で嫌がらせを受けているように感じる
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ハラスメントとは相手が不快に思う行為や言動のこと
ハラスメントは、職場や学校などの環境で、人々が不快に感じる行為や言動を指します。これは、意図的であるかどうかに関わらず、相手に精神的、身体的、または感情的な負担を与える行為を含みます。
近年、ハラスメントはますます注目される問題となっています。職場の多様化やリモートワークの普及に伴い、新しい形態のハラスメントが出現しています。これにより、精神的な健康が損なわれ、生産性や評判にも悪影響を与える可能性があります。
ハラスメントが注目される理由は、その被害が深刻で広範囲に及ぶためです。被害者は精神的な苦痛を抱え、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。
職場で起こりやすいハラスメントの種類
職場で起こりやすいハラスメントの種類は以下のとおりです。
- 種類1:パワーハラスメント(パワハラ)
- 種類2:セクシャルハラスメント(セクハラ)
- 種類3:マタニティハラスメント(マタハラ)
- 種類4:ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
- 種類5:テクノロジーハラスメント(テクハラ)
- 種類6:リストラハラスメント(リスハラ)
- 種類7:カスタマーハラスメント(カスハラ)
- 種類8:エイジハラスメント(エイハラ)
種類1:パワーハラスメント(パワハラ)
パワーハラスメント(パワハラ)は、職場での地位や権限を利用して、他の従業員に対して不当な扱いや嫌がらせを行う行為を指します。これにより、被害者が精神的・身体的な苦痛を感じることがあります。
- 暴言や侮辱:部下に対して「使えない奴だ」などと罵る。
- 過剰な要求:現実的ではない目標や納期を押し付ける。
- 無視や排除:会議や業務連絡から意図的に除外する。
- 身体的な攻撃:物を投げつける、暴力を振るう。
- 個人攻撃:プライベートなことを持ち出して攻撃する。
種類2:セクシャルハラスメント(セクハラ)
セクシャルハラスメント(セクハラ)は、職場や学校などの場所で、相手に対して性的な言動や行為を行い、不快感や嫌悪感を与えることを指します。セクハラには「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」の2つのパターンがあります。
「対価型セクハラ」は、仕事の評価や待遇を性的な要求と結びつける行為です。たとえば、上司が部下に対して、「昇進させてあげるからデートに行こう」といった要求をすることが挙げられます。
「環境型セクハラ」は、職場環境や学習環境を不快にする性的な言動や行為です。たとえば、職場で性的な冗談を言ったり、わいせつなポスターを掲示したりすることが挙げられます。
- 性的な冗談やコメント:性的な内容の冗談や不適切なコメントを繰り返す。
- 不必要な身体接触:相手の意志に反して身体に触れる。
- 性的な視線:相手の身体をじろじろ見る。
- 性的な画像やメッセージ:わいせつな画像やメッセージを送る。
- デートの強要:繰り返しデートに誘う、断られても執拗に誘い続ける。
種類3:マタニティハラスメント(マタハラ)
マタニティハラスメント(マタハラ)は、妊娠や出産に関連する嫌がらせや不当な扱いを指します。これは職場でよく見られる問題で、妊娠中や出産後の女性に対する差別的な行動や言動が含まれます。
マタハラには、「妊娠・出産を理由にした不利益な扱い」と「妊娠・出産に関する嫌がらせや侮辱的な言動」も2つの形態があります。
「妊娠・出産を理由にした不利益な扱い」は、妊娠を理由に仕事の量を減らされたり、昇進が取り消されたりすることが挙げられます。
「妊娠・出産に関する嫌がらせや侮辱的な言動」は、妊娠中の女性に対して「迷惑だ」といった侮辱的な発言をすることが挙げられます。
- 解雇や配置転換:妊娠や出産を理由に解雇されたり、不利な部署に異動させられたりする。
- 昇進や評価の取り消し:妊娠したことで昇進が取り消される、または業績評価が不当に低くなる。
- 嫌がらせや侮辱的な言動:妊娠中の女性に対して「仕事ができなくなる」「迷惑だ」といった発言をする。
- 休暇取得の妨害:産休や育休の取得を妨げられる、または休暇取得後の復職を拒否される。
種類4:ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)は、性別に基づく嫌がらせや差別的な行為を指します。これは、職場や学校などで、性別に関連する固定観念や偏見に基づいて相手に不快な思いをさせる行為です。
- 性別による評価の差:同じ業績を上げているのに、性別を理由に評価が異なる。
- 性別を理由にした職務分担:男性に力仕事を押し付け、女性にはサポート業務ばかりを任せる。
- 性的指向に対する嫌がらせ:LGBTQ+の人々に対する侮辱的な発言や差別的な行動。
- 性別を理由にした昇進の拒否:女性だから昇進させない、男性だから管理職に向いているといった決めつけ。
種類5:テクノロジーハラスメント(テクハラ)
テクノロジーハラスメント(テクハラ)は、IT技術やデジタル機器の知識やスキルに関して、他人を見下したり、嫌がらせをしたりする行為を指します。
- 専門用語の多用:会議や仕事の場で、相手が理解できない専門用語をわざと使い、混乱させる。
- 技術的な問題への無視や冷笑:技術的な問題を抱える同僚に対して、助ける代わりに冷笑したり無視する。
- 無理な要求:ITスキルが低い人に対して、高度な技術を必要とするタスクを無理に割り当てる。
- 侮辱的なコメント:パソコン操作が苦手な人に対して、「こんな簡単なこともできないのか」といった侮辱的な発言をする。
種類6:リストラハラスメント(リスハラ)
リストラハラスメント(リスハラ)は、企業がリストラ(人員削減)を進める過程で、従業員に対して過度な退職圧力や嫌がらせを行うことを指します。これにより、従業員が自主的に退職せざるを得ない状況に追い込まれることが多いです。
- 執拗な退職勧奨:上司が繰り返し「退職した方がいい」と勧める。
- 無意味な業務の割り当て:意味のない作業を延々とやらせる、または一切の業務を与えない。
- 不当な配置転換:僻地や極端に不便な場所に転勤させる。
- 精神的な圧力:退職しなければ解雇すると脅す。
種類7:カスタマーハラスメント(カスハラ)
カスタマーハラスメント(カスハラ)は、顧客が立場を利用して従業員に対して不当な要求や嫌がらせを行う行為を指します。
- 過剰なクレーム:問題が解決された後でも、繰り返しクレームをつける。
- 暴言や侮辱:店員に対して「使えない」「無能だ」といった暴言を吐く。
- 不当な要求:サービスの範囲を超える要求を繰り返し行い、断るとさらにしつこく要求する。
- 身体的な脅し:従業員に対して「ここで働けなくしてやる」といった脅迫を行う。
種類8:エイジハラスメント(エイハラ)
エイジハラスメント(エイハラ)は、年齢や世代を理由にして他人を差別したり、嫌がらせをする行為を指します。若年層に対する差別的な発言や言動、中高年層に対する差別発言と、世代を問わず受ける可能性があります。
若年層に対しては、「まだ若いんだから、雑用くらいこなせ」と雑務ばかりを押し付ける、「若いから何もわからないだろう」と重要な会議やプロジェクトから排除するということが挙げられます。
中高年層に対しては、「年だから新しい技術は理解できないだろう」と新しいプロジェクトから外す、「もう年なんだから、そろそろ退職した方がいい」と退職を促すということが挙げられます。
なお、その他の職場で起こり得るハラスメントには以下のようなものも挙げられます。
- スメルハラスメント(スメハラ)
体臭や香水の匂いで他人を不快にさせること。 - コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)
コミュニケーション障害を持つ人に対して、無理にコミュニケーションを強要すること。 - シルバーハラスメント(シルハラ)
高齢者に対する不当な扱いや介護を放棄すること。
ハラスメントに遭ったときの対処方法
ハラスメントに遭っていると感じた場合、適切に対処することで問題解決を図りましょう。
対処方法は以下のとおりです。
- 方法1:証拠を集める
- 方法2:信頼できる人に相談する
- 方法3:人事部や労働組合に相談する
- 方法4:外部の相談機関を利用する
- 方法5:転職する
方法1:証拠を集める
まず、ハラスメントが発生したときは証拠を集めることが重要です。これにより、後で事実を証明するのが容易になります。
- メモを取る
ハラスメントを受けた日時、場所、内容を詳細に書き留めます。 - メールやメッセージを保存する
ハラスメントに関するメールやメッセージを保存します。 - 録音や写真を撮る
可能であれば、ハラスメントの現場を録音したり写真を撮ったりします。ハラスメント加害者に録音や撮影を知られるとハラスメントがひどくなることもあるので、注意が必要です。
方法2:信頼できる人に相談する
理不尽な対応をされていると感じた時点で、信頼できる人に相談します。
ハラスメント加害者は、あなたが反論せずに我慢をするとのことでハラスメント行為を続けています。誰かに話すことで、自分がハラスメントを受けていると気づくこともできます。
ただし、社風によっては、管理職も同僚もハラスメント行為を見て見ぬふりをして、被害者を攻撃することがあります。同僚に話すときは、慎重に相手を見極めることがおすすめです。
方法3:人事部や労働組合に相談する
証拠がひと通り揃ったら、人事部や労働組合に相談します。
ハラスメント加害者はあなたよりも役職が上の場合が多いので、上司に相談してもうやむやにされてしまいます。むしろ、あなたを危険因子として警戒するリスクがあるので、ハラスメント加害者が関与できないところへ相談するのが無難です。
方法4:外部の相談機関を利用する
内部で解決できない場合や、報告が困難な場合は、外部の相談機関を利用しましょう。これには専門家の助けを借りることが含まれます。
- 労働基準監督署
- 総合労働相談コーナー
- 外部ユニオン
企業に属さない労働組合です。運営方法の違いはありますが、電話相談を無料で受けられたり、月額300円程度で加入すると、勤務先と団体交渉ができることもあります。 - 法テラス
収入の上限がありますが、弁護士に相談・依頼ができます。相談ができない場合は、弁護士会の法律相談センターや弁護士に直接相談してみてください。
方法5:転職する
ハラスメントを訴えるつもりがない、訴えてもムダだと感じている場合は、転職をしてください。
被害者のあなたが転職をしなければならないのはシャクではあるのですが、精神的なダメージを受けてまで働き続ける必要もありません。現職で働きながら転職活動をして、内定をもらったら退職しましょう。
まとめ:ハラスメントに我慢するのを手放そう!
この記事では、ハラスメントの種類とハラスメントに遭ったときの対処方法について紹介しました。
最後にハラスメントに遭ったときの対処方法をおさらいしましょう!
- 方法1:証拠を集める
- 方法2:信頼できる人に相談する
- 方法3:人事部や労働組合に相談する
- 方法4:外部の相談機関を利用する
- 方法5:転職する
ハラスメントは、ハラスメント加害者の自尊心が低く、他人を攻撃しなければ自尊心を保てない弱さにあります。どんな状況であれ、ハラスメント被害者であるあなたに非はありません。
ハラスメントに対して、会社と戦うも転職するのもどちらも正解です。あなたが納得のできる方法を選んでください。どちらを選ぶにしても、我慢せずに自分の行動に対して納得できれば「勝ち」と言えるでしょう。
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